慢性上咽頭炎 漢方。 上咽頭炎を治すツボはこの二つだ 完骨と翳風

上咽頭炎の症状・原因・治療と、急性・慢性の違いを知ろう!

慢性上咽頭炎 漢方

喉の奥がかゆい、イガイガする• 鼻の奥が詰まったように感じる• 鼻水が喉に落ちる()• 痰が絡み、声が出しづらい• 肩こりがつらい• めまいや頭痛をよく起こす 上記のような症状が長く続いていませんか? それは、鼻と喉の境目に位置する 『上咽頭』に炎症が起きているのかもしれません。 アレルギーかな?風邪かな?と病院に行っても、 『異常なし』と診断されることも多いこの症状。 そのような方でも、自らの体内に働きかける漢方の対策では、 目に見えない体内の乱れを整えることで症状の軽減・改善に役立ちます。 病気じゃないと言われ、どうすればいいかわからない…という方も多くいらっしゃいます。 そんな方にこそ、ぜひ私どもにご相談を頂ければと思います。 しっかりとお話を伺い、今の状態に最適な対処法をお伝え致しますので、どうぞお気軽にご利用くださいませ。 万病のもと?!上咽頭炎が長く続くとどうなるのか 上咽頭炎は、多くはウイルスや細菌によって引き起こされる(風邪をひいたときなど) 「急性上咽頭炎」と、体の冷え・ストレス・疲労・口呼吸・鼻炎などによって持続的に刺激を受けた結果、粘膜がもろく弱ってしまい炎症が長く続く 「慢性上咽頭炎」に分かれます。 急性上咽頭炎をきっかけに、慢性へと移行する方も多くいます。 上咽頭は呼吸器官である鼻と喉にまたがっていて、吸い込んだ空気を一番最初に体内に入れる入口であり、ウイルスや細菌を一番に感知する部分でもあるため、 全身の免疫細胞の働きを制御する免疫器官としての役割もあります。 また自律神経を司る脳の視床下部とも近い位置関係にあるため、 上咽頭の状態が自律神経の調整にも影響を及ぼしやすいとの見方もあり、さながら 体にとっての門番・見張り台のようなポジションとも言えます。 そのようなことから、慢性的に上咽頭炎を発症していると 「喉の痛み」「後鼻漏」「中耳炎」などの関連した部分の症状のほか、 自律神経や免疫系に影響を及ぼします。 そのため、鼻や喉だけでなく、全身に症状が出てくることもあります。 耳鼻咽喉の症状 上咽頭の炎症そのものから起きる症状です。 粘膜が傷つくことで、痛みを感じたり、粘液が絡みやすくなりまます。 また炎症が広がることにより、耳や声帯、口内(歯)などにも症状が出ることもあります。 IgA腎症/関節炎/乾癬/アトピー性湿疹 等 上咽頭炎の早期改善への漢方対策 では、上咽頭炎を早く改善するためにはどうしたらよいのでしょう? それには、上咽頭炎が慢性化してしまう要因である上咽頭への刺激を軽減しつつ、傷ついた粘膜の回復力を高め、 『いつまでも炎症が治らない』という悪循環を断ち切ることがポイントになります。 生活習慣や体内の状態がそのままだと、いくら外側から炎症を抑えても上咽頭炎を繰り返してしまうこともあります。 そのためには、下記3つの漢方対策を基本に、内側からの体質改善で健康な粘膜を作れる体を作っていくことが必要です。 まずは原因とされる疾患があればその回復を促進し、準じて乾燥しやすい・ストレスをためやすいなどの体質の改善を図り、上咽頭が受ける刺激を軽くしていきます。 免疫力が低下すると、その異物をうまく追い出すことができず、いつまでも炎症反応が残ってしまうことになります。 臓器レベルでの体の冷え・疲労などが免疫力低下の原因になりやすいので、体の状態に合わせて免疫力向上の対策を行います。 栄養素を吸収する胃腸の状態、血液の流れ、老廃物の排出など、体内臓器の活動を活性化し、回復を助ける対策を行い、なおかつその状態が維持できるよう、循環のよい体を作っていきます。 鼻や喉から長い綿棒を挿入し、上咽頭に直接 消炎剤(塩化亜鉛)を擦り付ける治療です。 その方の症状の経過や体調によっても違いますが、喉のイガイガ・粘液が絡む等の慢性的な上咽頭炎の症状が緩和するまでは、およそ10回~20回程度継続して受けていく必要があると言われます。 ですが、中には実に 50回以上Bスポット療法を継続しても症状が緩和しない、という方もいらっしゃいます。 これについては、上記に説明したように 「炎症を起こしやすい体の状況」があまり好転していないからではないか、と考えています。 体の中の状況が変わっていなければ、外側から炎症を抑えても再度繰り返したり、治療の刺激そのものに粘膜が耐えられず、治療前よりも強い症状が出てしまう方も稀にいらっしゃいます。 当相談室にご相談いただく方は、Bスポット療法を長く継続している方、もしくは痛みやその他の理由からBスポット療法を続けられず、代替的にネブライザーや投薬治療を行っている方がほとんどです。 そのような方でも、漢方を併用して 「治療後の出血が少なくなった」「治療の痛みが軽減した」「改善がはっきり感じられるようになった」等の変化があった方も多くいらっしゃいます。 Bスポット療法を始めてなかなか効果が見られない…という方はもちろん、Bスポット治療を始めて間もないという方も、少しでも早い改善のためには体内の状況を変化させるということは大変重要なことかと思います。 上咽頭炎の漢方対策についてよくある質問 Q:漢方と病院薬との併用はできますか? A:基本的に併用は可能です。 しかし、お薬の中には併用できないものもございますので、現在、服用中のお薬はすべてご確認させていただき、併用できるもののみご提案させていただきます。 ご安心くださいませ。 Q:現在Bスポット治療(EAT)を受けています。 漢方は飲んだほうがいいですか? A:Bスポット治療(EAT)は、いわば外側からの治療です。 効果の高い治療ではありますが、体内の状態が変わらないと一度よくなっても繰り返してしまう…という方もいますので、普段の体調にあまり自信のない方や、一刻も早く治したい方は漢方の併用もおすすめします。 Q:日常生活で気を付けること・効果的な悪化予防法は? A:慢性上咽頭炎の場合、上咽頭の粘膜を 「冷やして」「乾燥」させることが一番よくありません。 漢方の飲み始めなど体質が整わないうちは、秋口~冬~春先にかけての気温が低く空気が乾燥する季節は特に、加温・加湿が重要です。 衣服や室温の調整はもとより、蒸しタオルを首に巻く、温かい飲み物を飲むようにするなども良いです。 Q:どのような薬をどれくらいの量飲みますか? A:当相談室が提案する漢方対策では、患者さまの状態に合わせ、粉末・顆粒・錠剤・液剤・丸薬などさまざまな形を持つ漢方を組み合わせてご提案します。 患者さまの飲みやすい形でご提案もできます。 基本的にこれらの漢方を状態に合わせて2~3種類、1日2~3回の服用を継続して経過を見ていきます。 Q:どれくらいの期間、服用すれば改善しますか? A:上咽頭炎に悩んでいた期間や体内の状態、患部の状態によって改善期間が違ってくるため、一概に言い切ることはできませんが、目安として2~3か月の間に何らかの変化を感じるという患者さまが多いです。 当相談室の場合、「変化がないのにずっと飲む」ということは避けるべきと考えており、変化がなければ漢方の変更などの再検討も致します。 まとめ 上咽頭炎は、外からの診察では見えにくい位置にある上、慢性化してしまうとなかなか外からは分かりづらい疾患になります。 ですが、生活の質を落としてしまうさまざまな症状を引き起こす可能性がありますので、不快感は我慢せずに、できるだけ早期に対策を始めることをおすすめします。 ・喉の痛みが減り、咳の回数が減った。 ・痰が絡まなくなってきた。 ・鼻の通りがよくなり、スムーズに呼吸ができるようになった。 ・口臭が気にならなくなった。 ・風邪をひきにくくなった。 ・毎日の疲労感が軽くなった。 上記のような変化を出し、より良く楽しい人生を送る手助けができればと思っております。 メールでのご相談 下記のお問い合わせフォームより、記入欄に従って簡単に現在の状況・病名などを お知らせください。 受付完了メール到着後、改めて担当より詳しく状況を記載する 質問フォームを返信させていただきますのでご回答をお願い致します。 なるべく早め~最大 4 営業日以内の返信を心がけておりますが、相談の予約状況や定休日によって返信が遅れてしまうこともございますので予めご了承くださいませ。 提案する漢方については、間違い・誤解などを避けるため、できるだけ メールではなく「お電話で」ご説明を 差し上げてから 服用をいただいております。 所要時間は 15~20分程度となります。 ご体調をお伺いする際、質問フォーム内にお電話番号を記載する欄がございます。 併せて希望時間を記載できますので、下記を参考に希望時間をご記載くださいませ。 LINEでのご相談 LINEをご利用の方は、『なかむら薬局漢方サロン相談室』のアカウントからもご相談を受け付けております。 自動応答、もしくは担当者より 詳しく状況を記載する 質問フォームを返信させていただきますのでご回答をお願い致します。 提案する漢方については、間違い・誤解などを避けるため、できるだけ メールではなく「お電話で」ご説明を 差し上げてから 服用をいただいております。 所要時間は 15~20分程度となります。 ご体調をお伺いする際、質問フォーム内にお電話番号を記載する欄がございます。 併せて希望時間を記載できますので、下記を参考に希望時間をご記載くださいませ。 会社概要 会社名 なかむら薬局(有限会社中村薬局) 本店所在地 福岡県直方市津田町11-3 電話番号 0949-28-7688(ご相談予約・問合せは相談室フリーダイヤルまで:0120-928-947) 設立 昭和33年12月2日 本店営業時間 月・火・水・木・金 9 : 00 ~ 18 : 00 土 9 : 00 ~ 13 : 00 火・水・木・金 9 : 30 ~ 18 : 00 土 9 : 30 ~ 17 : 00 本店定休日 日曜日・祝日 日曜日・月曜日・祝日 支店薬局 店舗案内 中村薬局日吉店(直方市) ミント薬局(直方市) 紀之国屋調剤薬局(中間市) ライト薬局(福岡市) 各店舗へのアクセスや営業時間等のご案内は.

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上咽頭炎との闘い

慢性上咽頭炎 漢方

慢性上咽頭炎とは 慢性上咽頭炎の研究とその概念の普及は日本病巣疾患研究会(JFIR)の重要な課題と位置付けております。 では「慢性上咽頭炎」とはどのような病態でしょうか? 「朝起きると痰が絡む」「のどがイガイガする」「のどの奥が詰まった感じがする」このような自覚症状を持ちながら毎日の生活を送っている人は意外に多いのではないでしょうか? しかし、症状が気になって耳鼻咽喉科や内科を受診しても「異常ありません」と医師に説明され、時には「軽い炎症がありそうですから、痰を切れやすくするお薬を出しておきましょう」と去痰薬などを処方されて服用するも症状は一向に改善されず、いつしか治ることを諦めてしまった、という経験をもっている人々が日本には少なからずいると実感しています。 患者さんはのどの奥下に何か異常があると感じるのですが、意外なことに不快な症状の根本原因は鼻の奥、すなわちのどの奥上の上咽頭にあることが多いのです。 この不思議な現象について医学部の学生時代には学ぶ機会はなく、医学の教科書にも載っていないので、この領域を専門とする耳鼻咽喉科医にもあまり関心を持たれていないのが現状です。 上咽頭は鼻腔の後方に位置し、ここで左右の鼻孔から吸い込んだ空気が合流して、気管に向かって下方に空気の流れが変わる、中咽頭へと続く空気の通り道です。 しかし、重要なことは上咽頭が単なる空気の通り道ではないことです。 鏡の前で口をアーンとあけると見える口蓋垂(のどちんこ)の向こう側の壁が中咽頭で、その上が上咽頭、中咽頭の下が下咽頭です。 中咽頭と下咽頭は食物と空気のスクランブル交差点となり、口腔内と同様に表面は頑丈な扁平上皮で覆われています。 一方、上咽頭は空気の専用通路であるため、鼻腔や気管と同じく表面は繊毛上皮で覆われています。 舌咽神経+ 迷走神経支配神経線維が豊富 堀田修「病気が治る鼻うがい健康法」2011年KADOKAWA また、上咽頭の表面を覆う繊毛上皮細胞の間には多数のリンパ球が入り込んでおり、上咽頭そのものが免疫器官としての役割を担います。 実際、上咽頭を綿棒で擦過すると健常人でも多数のリンパ球が採取され、その性質を調べてみると活性化された状態のリンパ球であることがわかります。 つまり、上咽頭のリンパ球は健康な人でも戦闘準備状態にあり、細菌やウイルスなどの病原体が侵入するとすぐに戦闘に突入できるようになっているのです。 この部位が健常者でも軽い炎症(生理的炎症)のある状態になっていることは、炎症部位にアイソトープが集積する性質を利用した核医学検査を行うと、健常者でも上咽頭にアイソトープの集積を認めることによりわかります。 Ga炎症シンチと上咽頭 炎症部位に取り込まれるアイソトープ(Ga)を用いて炎症部位を検出する検査にて、健常者でも上咽頭は陽性所見を認める。 生理的炎症の状態から細菌やウイルスの感染などがきっかけで炎症が強くなった状態が「病的炎症」で、その典型が感冒です。 感冒では最初の現象として急性上咽頭炎が起き、その結果、のどの痛みや痰などの自覚症状が生じます。 また、上咽頭は神経線維が豊富で迷走神経が投射しており、自律神経とも密接な関係があります。 そして、関連痛として上咽頭に比較的近い部位である首や肩のコリや頭痛が生じます。 「ひどい肩こりを感じたら、実はインフルエンザの始まりだった」という経験を持っている人は少なくないと思いますが、この肩こり症状も実は急性上咽頭炎の関連症状です。 ところで、炎症には急性炎症と慢性炎症があります。 急性上咽頭炎の代表は感冒です。 一方、急性炎症ほど激しくありませんが、軽度から中程度の病的炎症が持続する状態が慢性炎症です。 慢性上咽頭炎では自覚症状が無いことが多いですが、症状がある場合は「長引く風邪」として自覚します。 慢性上咽頭炎が関連する全身の症状 「風邪は万病の元」の諺が示すように腎臓病、関節炎、膠原病、皮膚疾患など様々な疾患が風邪をきっかけに発症することは古来より知られています。 実はこの「万病の元」として慢性上咽頭炎が重要な役割を果たしている可能性があります。 すなわち、上咽頭は繊毛上皮に覆われて、空気の通り道として細菌やウイルスなどの病原菌が付着し易いのみでなく、免疫応答を担当する免疫器官としても働きます。 そのため、病的炎症によりリンパ球などの免疫担当細胞が活性化されると、活性化されたリンパ球や単球に加え、これらの細胞が産生した炎症物質 サイトカイン が血流に乗って全身を駆け巡り、遠くはなれた腎臓、関節、皮膚などに炎症を引き起こすという重要な機序が存在します。 この場合、上咽頭炎を「病巣炎症」(原病巣)と呼び、病巣炎症によって引き起こされた腎炎、関節炎、皮膚炎などを「二次疾患」と呼びます。 そして、この現象は本来は外敵から自己を守るはずの白血球が、免疫システムに狂いが生じることにより、自らの組織を攻撃する「自己免疫疾患」といわれる病態とみなすことができます。 また、上咽頭炎以外では扁桃炎(扁桃病巣炎症)と虫歯、歯周囲炎(歯性病巣炎症)の頻度が高く「病巣炎症」として知られています。 免疫の異常によって引き起こされる二次疾患には「炎症」という共通点があり、ステロイド剤をはじめとする炎症を抑える薬剤が使用されますが、二次疾患のみに着目した対症治療では症状を軽くできても疾患の治癒にはつながらず、しばしば、生涯にわたる対症治療の継続が必要となります。 二次疾患の治癒を目指すには対症療法のみでなく病巣炎症の治療を含めた根本治療が必要であることは、前述した病気のメカニズムを理解すると容易に納得がいくと思います。 また、興味あることに、上咽頭炎は免疫システムを介して二次疾患を引き起こすのみでなく、自律神経の調節異常を介して、めまい、嘔気、胃部不快、便通の異常、全身倦怠感、うつなどの不快に感じる様々な症状も引き起こします。 上咽頭炎が自律神経調節障害を引き起こすメカニズムは不明ですが、自律神経の中枢は視床下部であり、空気の通り道として上咽頭は自律神経中枢の近傍に位置するため、自律神経系に影響を及ぼしやすいのかも知れません。 実際、めまい、偏頭痛などの自律神経系の乱れが関与すると考えられる症状をもつ患者さんには、しばしば激しい上咽頭炎が認められ、塩化亜鉛塗布などの上咽頭炎治療を行うと症状が軽快します。 そして、自律神経障害に対する上咽頭炎治療の効果は、炎症が関与する二次疾患とは異なり、効く場合には即効性があります。 自律神経障害による諸症状を訴える患者では検査データ上に異常がなく、多くの場合は不定愁訴とみなされ、中には軽いうつ病と診断されて抗うつ薬が投与される場合もありますが、慢性上咽頭炎は擦過診による診断・治療が容易であり、そのうえ即効性もあるので先ずは疑ってみる価値があります。 そして、このように幾つかのメカニズムを介して異なる病態を引き起こすため、結果としてその症状は驚くほど多彩となります。 慢性上咽頭炎が関与しうる疾患と症状 上咽頭炎による直接症状(放射痛を含む) 咽頭違和感、後鼻漏、咳喘息、痰、首こり、肩こり、頭痛、耳鳴り、舌痛、歯の知覚過敏、多歯痛、顎関節痛など 自律神経系の乱れを介した症状 全身倦怠感、めまい、睡眠障害(不眠・過眠)、起立性調節障害、記憶力・集中力の低下、過敏性腸症候群(下痢・腹痛など)、機能性胃腸症(胃もたれ、胃痛など)、むずむず脚症候群、慢性疲労症候群、線維筋痛症など 病巣炎症として免疫を介した二次疾患 IgA腎症、ネフローゼ症候群、関節炎、胸肋鎖骨過形成症、掌蹠嚢疱症、乾癬、慢性湿疹、アトピー性皮膚炎など 堀田修 「道なき道の先を診る」2015年. 医薬経済社 塩化亜鉛溶液を用いたEAT(上咽頭擦過治療) 上咽頭炎の治療として効果的なものは0. 5%~1%塩化亜鉛溶液を染みこませた綿棒を用いて、鼻と喉から直接上咽頭に薬液を擦りつけることです。 この治療はEAT Epipharyngeal Abrasive Therapy、上咽頭擦過治療 と本研究会では呼称を統一することとしました。 堀口のBスポット療法」(堀口申作著、光文社)が出版される時に、読者の関心を高めるために出版社が命名したとのことです。 塩化亜鉛溶液を用いた上咽頭擦過(EAT)による診断と治療 0. 5%~1%塩化亜鉛溶液を染みこませた綿棒(鼻から:鼻綿棒、のど:喉頭捲綿子)を上咽頭の後壁に強めに擦りつける。 この治療を何時、誰が始めたかは明らかではありませんが、山崎春三大阪医大初代耳鼻科教授と堀口申作東京医科歯科大学初代耳鼻科教授がこの治療のパイオニアとして、1960年代に精力的にこの治療に取り組まれたことは間違いありません。 しかし、当時の文献を調べた限り、治療薬として塩化亜鉛溶液を使用する根拠に関しては不明です。 EATの処置そのものは単純ですが、効果的な処置とするには多少のコツが必要です(医師向け診断と治療内容の詳細は会員専用サイトに掲載準備中)。 また、慢性上咽頭炎に対する塩化亜鉛溶液の上咽頭擦過は、「治療」になると同時に慢性上咽頭炎の「診断」にもなります。 堀口氏によればEATをした時の出血の程度と痛みの程度が上咽頭の粘膜上皮細胞の変性の度合いと相関し、炎症の程度の指標になるといいます。 つまりEATをした時に出血が激しいほど炎症が重症で、痛みの程度も強いということになります。 そして、EATを継続すると出血は徐々に減少し、処置に伴う痛みも軽くなり、それと同時に慢性上咽頭炎が関連する二次疾患(皮膚炎、関節炎、頭痛、めまいなど)の症状の改善が得られます。 ところで、堀口氏の時代には現在のような精巧な内視鏡機器はなかったので肉眼的に慢性上咽頭炎を診断することは困難とされていました。 しかし、今日では高性能の内視鏡検査機器を駆使することにより慢性上咽頭炎のかなりのレベルまで内視鏡的診断も可能になっています。 EAT(上咽頭擦過治療)が効くメカニズム 慢性上咽頭炎に関連する全身症状が多彩であるということは、別の見方をすると慢性上咽頭炎に対して有効な治療を行えば様々な症状や疾患に効果があるかも知れないということに繋がります。 実際、1960年代、70年代に脚光を浴びた慢性上咽頭炎治療が世の中に定着することなく衰退した理由の一つとして「Bスポット治療は万病に効くという論調が結果的に医師の懐疑心を招いた」ことを挙げ、邂逅される当時を知る医師もおられます。 EATの作用機序は以下の3つに大別されます。 第一は塩化亜鉛による収斂作用です。 これにより上咽頭の炎症が沈静化され、炎症が原因の疼痛や放散症状が軽快します。 また、リンパ球の活性化を伴う病巣炎症の鎮静化をもたらすため自己免疫機序により生じた二次疾患に好影響を及ぼすことが推察されます。 第二の機序はEATの瀉血作用です。 脳の老廃物は脳脊髄液・リンパ路・静脈循環を経て全身循環血中に排泄されますが、慢性上咽頭炎の際に認められる上咽頭の高度なうっ血状態はこの排泄機構の機能不全と関連することが推察されます。 特に激しい慢性上咽頭炎の際にEATで認められる上咽頭からの著明な出血現象は、それ自体が障害された脳脊髄液・リンパ路・静脈循環の改善に寄与しているのかも知れません。 第三の機序は迷走神経刺激反射です。 上咽頭は迷走神経と舌咽神経の支配を受けていますがEATに伴う迷走神経刺激が同治療に伴う様々な症状の改善に密接に関与している可能性があります。 21世紀に入って神経内分泌・自律神経と炎症反応が迷走神経を介して深く連関していることを示唆する興味深い発見が相次ぎました。 迷走神経が関係する炎症反射はその一つです。 迷走神経は脳幹に端を発し、左右一組の神経線維の束として頸部を下り、胸部を通り抜けて腹部全体に広がります。 曲がりくねった経路の途中で、直接、または間接的に体の器官の大部分と接続しています。 迷走神経刺激により脾臓のTリンパ球が刺激されてアセチルコリンを分泌し、マクロファージにおけるTNF等の炎症分子の産生を抑制し、炎症反応が抑制されます。 こうした発見をもとに、人為的に迷走神経を刺激して自律神経障害や炎症疾患を治療しようという発想が生まれ、電気刺激技術を利用して迷走神経を刺激することにより様々な病気を治療する、バイオエレクトリック医療が実臨床に試みられ、その成果が近年注目されています。 頚部の迷走神経を露出し、神経に電極を巻付け、リード線を皮下に通して胸部に植え込んだ電気刺激発生装置に接続する迷走神経刺激治療(vagus nerve stimulation, VNS)はすでに関節リウマチ、炎症性腸疾患などの炎症性疾患や自律神経系疾患の一つである線維筋痛症に有効である可能性が示唆されています。 さらに、アルツハイマー病、パーキンソン病、糖尿病、高血圧、肥満、癌、喘息、肝炎、炎症性腸疾患、過敏性腸炎、過敏性膀胱、関節リウマチ、SLEなど極めて多岐にわたる疾患でVNSなどの神経刺激療法による効果が期待されています。 そして、私たちが注目している点はこれらの候補に挙がっている疾患の多くがかつて堀口氏がBスポット治療が有効とした疾患と共通していることです。 の3つの機序に大別される。 慢性上咽頭炎治療のパイオニアである山崎氏や堀口氏が活躍した1960年代では研究の主体は臨床の観察研究にとどまり、あまりにも多岐にわたる疾患や病態との関連についてそのメカニズムを科学的に解明することは当時の医科学技術では困難でした。 しかし、それから半世紀の時がたち、神経系による免疫系の制御機構が分子レベルまで解明出来るようになり、科学的証拠に裏打ちされる慢性上咽頭炎治療再興の舞台がいよいよ整ったように感じられます。 EAT(上咽頭擦過治療)の安全性とリスク EATの提唱者である堀口先生によれば、塩化亜鉛溶液を用いたEAT(上咽頭擦過治療)は安全で、妊婦に行っても問題は無いとしています。 実際、EAT施行歴60年で、小児も含め約4,000人の患者さんに対して、計10万回を超すEATを行なった経験のある谷俊治先生(東京学芸大名誉教授)のお話では、これまでEATの安全性に問題を感じられたことはないそうです。 しかし、これまでのところEATの安全性を評価するための臨床試験は行われておりません。 そして、留意すべき点として、国外ではグルコン酸亜鉛溶液の点鼻用ゲルの開発が、嗅覚減退した症例により中止された事実があります。 また、堀口先生もEATで嗅覚が低下した例があると書物に記載しています。 従いまして、嗅神経が分布する鼻腔の天井部位に近い部位の塩化亜鉛塗布は避けるべきです。 尚、塩化亜鉛を塗布しないと炎症部位に対する収斂作用はありませんが、薬液をつけずに綿棒で上咽頭壁を擦過するだけでも慢性上咽頭炎がある場合は瀉血効果と迷走神経刺激効果は期待できます。 それ故、塩化亜鉛を使うことに抵抗感がある方は薬液をつけない上咽頭擦過治療という選択肢もあります。 このような点を留意し、EATを行うのは 原則として 医師に限定すべきと私たちJFIRは考えます。 堀田 修 参考文献• 山崎春三: 鼻咽頭症候群および症候と病理学的研究.耳喉1961;33:97-101• 山崎春三: 鼻の反応点について. 医事新報 1969;2383:89• 堀口申作: 全身諸疾患と耳鼻咽喉科-特に鼻咽腔炎について. 日耳鼻(補1)1966;7-78• 堀口申作: 内科医のための鼻咽腔炎:この不思議な疾患. 東京, 金原出版; 1968• Horiguchi S: The discovery of the nasopharyngitis and its influence on general diseases. Acta Otolaryngologica 1975; supple 329:1-120• 堀口申作: 原因不明の病気が治る.Dr. 堀口の「Bスポット療法」東京, 光文堂; 1984• 岡田泰行: 慢性関節リウマチと鼻咽腔炎.日耳鼻1976; 79:878-890• 羽柴基之,馬場駿吉: 上咽頭炎. JOHNS 1990;6:33-36• 大野芳裕,國弘幸信: 上咽頭炎に対する局所療法の治療効果. 耳展 1999;42:50-56• 寺岡葵,宇野昭彦,宇野正志: 精神科プライマリーケアーとしての鼻咽腔炎-不登校症例について. 月刊保団連 2003;785:53-56• 寺岡葵,宇野昭彦,宇野正志: 精神科プライマリーケアーとしての鼻咽腔炎-耳鼻咽喉科との連携をとおして. 月刊保団連 2004;825:43-48• 山野辺守幸,重野鎮義: 鼻咽腔の役割-文献的考察. 耳展 2004;47:460-464• 杉田麟也: 頭炎の診断方法と治療:細胞診による病態の把握. 口咽科 2010;23:23-35• 杉田麟也: 塩化亜鉛溶液の入手法と上咽頭炎の診断・治療. 日本医事新報2010;4502:80-81• 和田紀子: 頭痛の陰に「鼻咽腔炎」. Nikkei Medical 2005年10月号p18-19• 堀田修: 病巣感染としての慢性上咽頭炎の意義.口咽科2010;23:37-42• 堀田修: 内科疾患における上咽頭処置の重要性:今、またブレイクスルーの予感. 口咽科2016;29:99-106• 堀田修: 病気が治る鼻うがい健康法-体の不調は慢性上咽頭炎がつくる. 東京, KADOKAWA,2011• 堀田修、相田能輝: 道なき道の先を診る.東京, 医薬経済社 2015年• 古屋英彦: 鼻咽腔炎再考. JOHNS 2014;30:647-652• Kaneko T, Mii A, Fukui M, et al. IgA nephropathy and psoriatic arthritis that improved with steroid pulse therapy and mizoribine in combination with treatment for chronic tonsillitis and epipharyngitis. 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慢性上咽頭炎の漢方とBスポット療法の併用治療について教えてくださ...

慢性上咽頭炎 漢方

慢性上咽頭炎の情報を求めてここにたどり着く方が、ちらほらいらっしゃるようです。 呑気症(空気嚥下症)も同様にアクセス数が多めです。 困っている人がいるのに情報は少ないのだろうと改めて思いました。 今回はこれらに関してバラバラ書いた記事のまとめをしてみようと思います。 私が子供の頃から苦しんできた症状• (ネバネバした鼻水が喉に落ちて非常に不快、眠れない)• (何ヶ月も続く空咳)• (空気を呑み込んでしまい、お腹が非常に張る、吐き気がする) これらに関連性があるらしいことに経験的に気づきました。 喉から胃にかけて粘液(痰、鼻水)が多いのです。 喉の不快感が強いことが、咳や空気嚥下に影響しているようです。 後に「喘息様気管支炎」「副鼻腔気管支症候群」などの診断名を経て、「気管支喘息」「慢性上咽頭炎」と診断されました。 は重度で、診断後におこなった治療・ケアは• ネブライザー(生理食塩水)• 口テープ• 漢方薬• 抗生剤• 点鼻薬(ステロイド) Bスポット療法(EAT)は思ったような効果を得られずに断念しました。 塩化亜鉛は大変刺激が強く、副作用はないそうですが、この治療法がフィットする人としない人がいるのではというのが私の個人的感想です。 鼻うがいとネブライザーは乾燥しがちな粘膜を洗ったり潤したりするのにとても良いと思います。 後鼻漏が気になる時は、私はまず鼻うがいをします。 睡眠中に口の中を乾燥させず鼻呼吸をするために、口にテープを貼るというのも試しました。 たしかに起きた時の喉の乾燥感が和らぐような気がしました。 ただ、マスキングテープとかサージカルテープとか試したのですが、皮膚が弱いために連続しておこなうのはつらいと思いました。 漢方薬は効果がよくわかりませんでした。 いろんな種類があるので、漢方で症状緩和する人もいるみたいです。 抗生剤は副作用がありましたが効きました。 症状がぶり返すこともありましたが、今は比較的良い状態を保っています。 気になる時は鼻うがいをし、調子が悪いと感じたら呼吸器科でもらった点鼻薬を使います。 呑気症については• マウスピース(歯を噛みしめないように)• 抗不安薬• カウンセリング など試しましたが、私の場合は歯が立ちませんでした。 後鼻漏や鼻喉の乾燥感が強い時に、呑気症の症状も強くなるように感じます。 ですから先述の通り、鼻の状態を良くすることも症状緩和につながると思います。 過剰に空気を呑むことについて、メンタルの問題だけでなく身体的な原因がないかどうかも探るべきです。 あと、歯を噛みしめたり首回りの緊張感が強い場合に、鍼灸は良いと感じました。 苦しい時はお腹や腰を温めることと筋肉を緩めることが大切みたいです。 特に目新しいことはありませんが、何かヒントになることがあれば幸いです。

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