ライオンの家 ホスピス。 本屋大賞2位 ライオンのおやつ|小川糸 あらすじと感想

みんなのレビュー:ライオンのおやつ/小川糸

ライオンの家 ホスピス

タグ pickup 梨木香歩 湊かなえ 海堂尊 沼田まほかる 池井戸潤 江國香織 歌野晶午 横山秀夫 森見登美彦 森絵都 森沢明夫 森博嗣 柚木麻子 瀬尾まいこ 柚月裕子 東野圭吾 村田沙耶香 村山由佳 村山早紀 村上春樹 朱野帰子 木皿泉 朝井リョウ 有栖川有栖 有川浩 日向理恵子 澤村伊智 生活関連 我孫子武丸 若竹七海 額賀澪 須賀しのぶ 青木祐子 青崎有吾 重松清 道尾秀介 辻村深月 貴志祐介 西加奈子 葉真中顕 荻原浩 芦沢央 百田尚樹 羽田圭介 綿矢りさ 綾辻行人 米澤穂信 節約 筒井康隆 窪美澄 秋吉理香子 石田衣良 知念実希人 真梨幸子 相沢沙呼 日光 恩田陸 R・D・ウィングフィールド 三津田信三 伊坂幸太郎 今村翔吾 京極夏彦 五十嵐貴久 乙一 久坂部羊 中村文則 中山七里 上橋菜穂子 三秋縋 三浦しをん ブログ関連 住野よる ピエール・ルメートル ビジネス書 パワースポット スティーヴン・キング ジェフリー・ディーヴァー ココナラ カメラ関連 アンソニー・ホロヴィッツ アガサ・クリスティ ゆうちょ おすすめ記事 おすすめ本 似鳥鶏 佐伯泰英 恒川光太郎 奥田英朗 平野啓一郎 帚木蓬生 川村元気 島本理生 山崎ナオコーラ 小野不由美 小川糸 小川洋子 宮部みゆき 宮下奈都 宇佐美まこと 天祢涼 佐野徹夜 大沢在昌 夏川草介 塩田武士 坂木司 和田竜 吉田修一 吉本ばなな 古市憲寿 又吉直樹 原田マハ 北川恵海 冲方丁 麻耶雄嵩• 海野 うみの雫 しずく・・・本作の主人公。 33歳ながら余命宣告を受けて、瀬戸内にあるホスピスで穏やかな日々を過ごすことを望み島にやってきた。 マドンナ・・・ライオンの家のスタッフ。 なにかに動じることがまったくなさそうな人。 常に抑揚がなく、表情も変わらない。 狩野 かの姉妹 しまい・・・ライオンの家の食事担当。 ご飯の主導権を握っているのが姉のシマ。 おやつの主導権を握っているのが妹の舞。 六花 ろっか・・・ライオンの家にいる犬で、よく雫の部屋にお邪魔になっている。 田陽地 たひち・・・島の畑で葡萄を育て、ワインを作っている。 おやつの間 ライオンの家では、毎週日曜日の午後3時に「 おやつの間」にてお茶会が開かれる。 そこでは、入所者のゲストから、もう一度食べたい思い出のおやつのリクエストを募っている。 お茶会では、抽選で選ばれた一人のリクエストを忠実に再現して、思い出のおやつを振舞っている。 おやつを食べる前にリクエストした者の思い出が語られるのであるが、それはあたかもその者の人生を反映しているものになっている。 たかがおやつと思うかもしれないが、死期が間近にせまった者が口にしたいと願うものは、その想いや重みがまったく違ってくる。 今までの歩みを懐かしむように、また、自身の生きた証しのようなものが、そこに集約しているようにも感じてしまう。 なんだか「おやつ」にその人の人生が詰まっているようだね。 痛みの種類 ライオンの家でゲストをもてなすマドンナいわく、 痛みの種類は二つあるという。 ひとつは、体の痛み。 もうひとつは、心の痛み。 (P106より) その二つを取り除かなければ幸せな最後は訪れないのだという。 ライオンの家でおこなう 「ホスピス」では、体と心の両方の痛みを和らげてくれるケアをおこなっている。 死というものが間近に迫ってきたときに、少しでも長く生きようとするのか、それとも、病気による痛みや不安をできる限り少なくし生活の質を向上させ残りの人生を謳歌するのかは、体が元気に動くうちに自身で考え選択しておく必要があるようにも感じられた。

次の

【 ライオンのおやつ / 小川糸 】

ライオンの家 ホスピス

BOOKSTANDがお届けする「本屋大賞2020」ノミネート全10作の紹介。 今回、取り上げるのは小川 糸著『ライオンのおやつ』です。 ****** 『キラキラ共和国』や『ツバキ文具店』などの作品が本屋大賞にノミネートしてきた小川 糸さん。 人の優しさや幸せ、人生のあり方を再発見でき、読後にはどこか温かい気持ちになる作風は、本書『ライオンのおやつ』でも健在です。 主人公は、がんの余命宣告を受けた33歳女性の海野 雫(うみの・しずく)。 残りの人生を過ごす場所として選んだのは、瀬戸内海に浮かぶ「レモン島」にあるホスピスです。 その名も「ライオンの家」。 終末期の患者をケアする施設とはいえ、医療行為を完全にしないというわけではなく、延命治療をしないだけで、苦痛を和らげる最大限のケアは施してくれます。 雫は幼いころに両親を亡くし、育ての親である叔父には、自分の余命が残り少ないこと、がんであることを隠していました。 叔父の平穏な生活を乱したくないという雫なりの精一杯の配慮であると同時に、叔父に告げても告げなくても、自分が死に向かっている事実は変わらないという気持ちも......。 そうした思いを抱えた雫を「ライオンの家」で迎えたのは、個性豊かで心優しいメンバーたち。 「ライオンの家」の代表兼看護師のマドンナは、2つに分けて編んだおさげはほとんど白髪で、なぜかメイド服を着ています。 ほかにも、叶姉妹を自虐ネタに使う調理担当の狩野姉妹、スケベオヤジの粟鳥洲(あわとりす)さん、入居者に自慢のコーヒーを振舞うマスター、島に移住してぶどうを育てる好青年のタヒチくん、雫の心の支えとなる犬の六花(ろっか)など。 彼らとの交流から、雫の心は少しずつ変化していきます。 また、「ライオンの家」の習慣もユニークです。 毎週日曜日、入居者たちがもう一度食べたいおやつをリクエストできる「おやつの時間」があり、毎回1つだけそのお菓子が再現され提供される仕組みで、おやつが何になるかは当日まで明かされません。 「おやつの時間」では、お菓子にまつわるエピソードがマドンナによって朗読されますが、おやつをリクエストした人の名前は伏せられたまま。 それでも、かけがえのない思い出を聞けば自然と誰かということはわかるものです。 しかし雫は、リクエストするお菓子をまだ決められていませんでした。 一体、彼女は何を選ぶのでしょうか。 死を考えることは同時に生きることを考えることでもあります。 死に向かう登場人物たちのおやつをめぐる話から、生きるとはどういうことなのかを改めて知れる貴重な機会となるでしょう。 あなたなら人生最後のおやつ、何を選びますか?• 村本大輔が、まさにここだけの秘密の話を、テキストではなく、音声コンテンツや映像メインでお届けします。 女優の酒井若菜が編集長となり、女性たちだけで新たに創刊するWEBマガジン『marble』。 芸人・髭男爵が毎週1回にお届けするメールマガジン。 メールマガジンでありながら、テキストのみならず、髭男爵の音声コンテンツなどをお届けしてまいります。 メールマガジンでありながら、もはやテキストにこだわらず映像と音声で彼らのコント、コラム、撮り下ろし映像をお届けしてまいります。 完全スマホ対応の「観る・聴く・読む」全部入りハイブリッドメールマガジン。 ここだけの彼らの秘蔵映像、コラム、トークなどなど。 「時事芸人」プチ鹿島が圧倒的なキレとコクで「メルマガ芸人」も目指す毎週更新のコラム集。 メジャーとマイナーの境界にいる僕は今、自らを実験台としてリアリティショーを生きる。 他じゃ絶対書かないとこまで、踏み込む。 マジで。 かもめんたるの映像をネットでまるっと楽しむことができる、動画コーナー! 閲覧有効期限なし1500円(税込)と「週刊かもめんたるワールド」定期購読者価格700円(税込)の2つからお選びいただけます。 エレキコミックの映像をネットでまるっと楽しむことができる、動画コーナー! 閲覧有効期間が1ヶ月間(31日間)の500円コースと期限なしの1000円コースの2つからお選びいただけます。 元水泳メダリストの萩原智子さんが毎回いろんな一流アスリートと"食事"をテーマに対談していくメールマガジン。

次の

『ライオンのおやつ』 小川 糸

ライオンの家 ホスピス

人は誰でも死ぬ。 恐怖を取り去る物語を書きたかった 作家・小川糸さんの新刊『ライオンのおやつ』(ポプラ社刊)は、余命いくばくもない30代の主人公・雫が、瀬戸内海の光輝く島のホスピス「ライオンの家」で暮らす日々を描いた小説。 「死」を迎えるまでを描いているにもかかわらず、とてものどかでやさしく、生きる喜びと愛おしさにあふれている物語です。 読者をホっとさせる世界観は、小川糸さんならではです。 そこで作者の小川さんに『ライオンのおやつ』のこと、現在、ドイツと日本を行ったり来たりする日々とライフスタイルについて、お話を伺いました。 執筆したきっかけは、執筆前にがんで亡くなられたお母さまがきっかけだったのですね。 小川糸さん(以下、小川) 母にがんが見つかり、余命宣告を受けたとき、母は「死ぬのが怖い」と怯えていました。 そんな母に、私は「誰でも死ぬんだよ」と話しました。 そのとき、世の中には母のように死を恐怖と感じている人は多いのではないかと思いました。 確かに死は、暗幕で遮られているような閉ざされた世界ですが、でも人の数だけ死はあり、実は日々の暮らしの隣にあるような、とても身近なものなのではないかと感じていて…。 私自身は、死んだ後にどんな世界を見られるのか楽しみにしているんです。 それで、私が考える死の世界を物語の中で体験していただいて、死ぬのが怖くなくなるような物語を書いてみようと思いました。 とても理想的な日々だと思いました。 小川 人生の終わりにはゆるやかな移行期間があり、それは余命を知る人でないと体験できない不思議な時間ではないかと思ったので、そんな時間を書きたかったんです。 この小説を書くために、ターミナルケアのお医者さんの取材をし、現実を踏まえた上で「こういう人がいたら雫は心強いだろうな」というキャラクターを作り上げたり、居心地がいいと思われる場所や暮らしを描きました。 いまベルリンにお住まいで、ドイツと日本を行ったり来たりの生活だそうですね。 小川 はい、そうです。 「ライオンの家」は、初めて最初から最後までベルリンで書いた小説です。 小説を執筆するのに、生活環境の変化はあまり関係がないことが、今回わかりました。 でも、小説の中身がドイツの影響をまったく受けていないとは言い切れないです。 自分でも気づかないところで、土地の空気に影響をされることはあると思います。 本当は1年の半分をドイツ、半分を日本にしたかったのですが、ドイツで犬を飼っているのであまり長く家を空けられず、1年の内、1か月単位で日本に帰国しています。 ベルリンは暮らしやすい街ですか? 小川 ドイツ人は日本人にとても似ていて、真面目だし、何事もきっちりするタイプの人が多いです。 ただ私の住むベルリンは特殊な街で、本来のドイツらしさはなく「ベルリンはドイツじゃない」と言う人もいるくらい。 都市の機能はありつつも、緑が多く、村のような雰囲気があり、ベルリンの壁で分断されていた時代があったため、人々は自由を尊重しています。 またヨーロッパ中からアーティストが集まり、人生を楽しく、お金をかけずに幸せに暮らすことがテーマになっているような街です。 私としては、日本とドイツ、どちらにもいいところがあり、選ぶことはできないのですが、東京は人が多く、私には規模が大きすぎる街だと感じます。 どこかで生活を営まなくてはいけないことを考えると、今の私が暮らしやすいのはドイツですね。 日本の地方都市で暮らしているような気持ちというか、ときどき「あれ? 今、私、ドイツにいるんだっけ?」と思ってしまうほどです(笑)。 おそらく、日本にいるときと同じような、自分にとって心地よい生活リズムになっていったのでしょう。 日本では銭湯によく行っていましたが、ベルリンではサウナに行ったり、なんとなく似たものを探して選んで生活しているのだと思います。 最後の日々を自分らしく生きたいと気候のいい島のホスピス「ライオンの家」で暮らすことに。 ホスピスの人々との交流を通して、雫が自分のやりたいことをやり、人生を振り返り、悔いを残さないように生きる姿を描いた物語。 poplar.

次の