地 縛 少年 花子 くん もっけ。 【地縛少年花子くん】七不思議まとめ!怪異相関図も!

#地縛少年花子くん #花ヤシ 紐か、縄か。

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【地縛少年花子くん】七不思議とは 2020年冬アニメで人気の、学園オカルトファンタジー:地縛少年花子くん。 ヒロインの八尋寧々(CV鬼頭明里)たちと繰り広げられる怪異物語は、コミカルの中にシリアスさも忘れない、美味しいところ取りな作品です。 子供のころ一度は聞いたことのある学校の怪談がコンセプトのわりには、ホラー要素が薄く、どこかノスタルジックな雰囲気が色彩や小物を通して描かれている様は、さながら絵画のようでもあります。 物語の中心地である、かもめ学園には、幽霊や妖怪等魔訶不思議な事柄が数多く発生しています。 それらは総じて「怪異」と呼ばれています。 怪異は、生徒たちの噂話や信仰に左右され、噂が大きくなれば巨大に、小さくなれば怪異も弱小化する。 その怪異の代表たちが、七不思議なのです。 七不思議と聞くと、私たちにもなじみのある、学校の怪談的な物語を連想しますよね。 地縛少年花子くんの七不思議たちは、それらに似た(寄せた?)怪異であるものが多いのです。 七不思議の種類や特徴、怪異の性質や登場人物を知っていると、作品をより楽しめることうけあいです。 では、さっそく一つずつ、七不思議を紐解いていきましょう。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー・怪異の相関図 地縛少年花子くんに登場する怪異を、相関図にまとめてみました。 その名の通り、時間をつかさどる怪異です。 カコ、ミライ、そしてヒロイン八尋寧々のクラスメイトでもある蒼井茜の3人編成です。 カコ カコは、過去の時間を巻き戻す能力を持っています。 背の高い老人のフォルムと杖が特徴で、時計守の名を冠しているからか時計を携えています。 つかさどる時間軸が過去だから、老人の姿なのでしょうか? ミライ ミライは、触れたモノの時間を進める能力です。 触れた人やモノだけが未来を先取りしたかのように年老いたり経年劣化するのですね。 カコとは対照的に背が低く、少女のようなルックスが特徴です。 そしてカコと同じく、時計を携えています。 蒼井茜 蒼井茜は、カコとミライに契約して時計守となった、かもめ学園高等部の現役生徒です。 能力は時間を止めること。 一日3回、一回あたり5分間ストップ可能です。 七不思議を含む怪異は皆、その力の源として、各々特徴的な「依代」を持っています。 依代は怪異の根源でもあるので、壊すと力をほぼ失います。 かもめ学園の怪異を管理している花子くんは、怪異の依代を壊して回っているのですが、時計守については壊さずに利用しています。 なので時計守の依代は未だ不明のなのです。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー2番目:ミサキ階段(ヤコ) 七不思議のふたつ目:ミサキ怪談です。 美術室の前にあるB階段の4段目を踏むことで死者の世界に引きずり込まれて、引き裂かれてしまう。 その正体は、キツネの姿をしたヤコという妖怪です。 妖怪といっても、そのルックスは和服美女そのもので、妖艶な様はさながら古の妖怪:妲己を連想させます。 八尋寧々の親友 赤根葵がミサキ階段に迷い込んだため救出に向かい、さらに彼女の依代「ハサミ」をも壊すことにも成功します。 鏡の向こうに存在する不思議な世界に迷い込むと、その人の心の中を映し出すのです。 心の中が純真無垢ならば無事で戻ることができますが、少しでも心が汚いと大変なことになるそうです。 怪異の妖怪はまるで烏のようでローブを纏った外見が特徴。 のちにミツバという怪異の少年と交代します。 三葉 惣助(みつば そうすけ) 昇降口で悪さをしていた幽霊です。 生意気な性格だけど、写真を撮るのが趣味という一面があり、写真にこだわり、自分の好きなものか価値があるものしか撮りません。 事故で亡くなっており、その後「昇降口に現れる幽霊」として生徒たちの間で噂になっています。 三葉と源光は、徐々に仲を深めていきますが、ある時、三葉はつかさの手によって「首の折れた幽霊」として怪異に変えられてしまいます。 そして、三葉は花子くんの手によって消滅したものの、つかさが抜き取った三葉の魂の一部を低級霊を集めて作った霊体に取り入れたため、現世にとどまることができています。 現在は、つかさと行動を共にしており、光のことは記憶から消えています。 その後、「カガミジゴク」の力を受け継ぎ、七不思議の3番目となりました。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー4番目:エソラゴト(シジマメイ) 七不思議四つ目、エソラゴトです。 生前、絵を描くことをこよなく愛していた少女、シジマメイが作り出す怪異です。 絵の中の世界に住まわせ、シジマメイの言うことを聞かないと元の世界には戻ることができません。 依代であるスケッチブックに絵を描くことで彼女の能力が発現して、絵画の向こう側の世界を作り出します。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー5番目:16時の書庫(土籠) 七不思議五つ目の、16時の書庫です。 かもめ学園には秘密の書庫があり、その管理人である土籠は中等部の教師に扮しています。 16時の書庫には、かもめ学園の人達の過去や未来が書かれた本が保管されています。 16時の書庫の管理人、土籠は、今は中等部3年の源光の担任をしていますが、過去では生前の花子くんである柚木普の担任をしていました。 土籠は、花子くんの過去を知る、数少ない存在なのです。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー6番目: 七不思議六つ目は、また明らかになっていません。 詳しい情報が入り次第追記します。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー7番目:トイレの花子くん 七不思議七つ目であり、物語の中心、トイレの花子くんです。 かもめ学園の旧校舎3階にある女子トイレの3番目にいる怪異です。 自分の大切なものと引き換えになんでも願いを叶えてくれるといいます。 その噂を信じて訪れたヒロイン:八尋寧々と出会い、物語が始まります。 七不思議を取り仕切り、学園内で現れたり暴走する怪異を管理・統制し均衡を保っています。 その流れで、八尋寧々の人魚の呪いをなんとかすることとなり、代償として、彼女を普段からこき使っているのです。 そうして傍に置いているうちに、どうやら花子くんのなかでは八尋寧々への感情が変化してきている模様です。 生前弟を殺害したこと、そして生前に犯した罪を償うために怪異として七不思議七番として現世にとどまっていること。 主人公なので当然ですが、最大にして最難関の謎を纏ったままの怪異です。 【地縛少年花子くん】その他の怪異一覧 七不思議メンバーではない怪異をまとめています。 つかさ 花子くんの双子の弟で、花子くんと対敵する行動を起こすキャラクター。 花子くんが、怪異と人間の仲を平和に保とうとしている中、つかさは怪異と人間の仲を荒そうとしています。 生前も死後も、人や動物を傷つけることに痛みを感じないサイコパスなところがあります。 人魚 人魚の鱗を口にした2人は、呪いを受ける代わりに、強力な縁で結ばれると言われています。 寧々は鱗の1つを口にし、魚になってしまいましたが、花子くんがもう1つの鱗を飲み込んだことで「人間に戻りたい」という願いを叶えてくれたので、かろうじて人間に戻ることができました。 しかし、その代償として、寧々は花子くんに労働力を捧げること(怪異と人間の間に平和をもたらすことを手伝うこと)となります。 人魚は、魚になった寧々を連れ去ろうとしましたが、花子くんに倒されて引っ込みました。 もっけ かわいらしい見た目をした怪異:もっけ。 本当は人間を殺したりしないけれど、人間によるウワサがどんどん変わってしまったために、凶暴化してしまいました。 しかし、花子くんのお願いを引き受けた寧々がウワサを変えたことで、飴をあげれば大丈夫とウワサされるようになり、可愛らしい姿のままで生き続けることができるようになった妖精です。 木魅(こだま):告白の木 木の下で告白すると恋が成就すると生徒たちにウワサされたことで、どんどん大きくなった怪異です。 もともとは小さくて可愛らしい木でした。 まとめ 地縛少年花子くんに登場する七不思議についてまとめてみましたが、実はどれも魅力的なキャラクターにまつわるウワサだったりしますね。 七不思議という縛りからみな解放されてほしいものですね。 でも、花子くんまで成仏してしまったら、少し切なくなりますね。

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地縛少年花子くん(アニメ) 赤根葵の正体はカンナギ様?ネタバレ考察(ページ2)

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【地縛少年花子くん】七不思議とは 2020年冬アニメで人気の、学園オカルトファンタジー:地縛少年花子くん。 ヒロインの八尋寧々(CV鬼頭明里)たちと繰り広げられる怪異物語は、コミカルの中にシリアスさも忘れない、美味しいところ取りな作品です。 子供のころ一度は聞いたことのある学校の怪談がコンセプトのわりには、ホラー要素が薄く、どこかノスタルジックな雰囲気が色彩や小物を通して描かれている様は、さながら絵画のようでもあります。 物語の中心地である、かもめ学園には、幽霊や妖怪等魔訶不思議な事柄が数多く発生しています。 それらは総じて「怪異」と呼ばれています。 怪異は、生徒たちの噂話や信仰に左右され、噂が大きくなれば巨大に、小さくなれば怪異も弱小化する。 その怪異の代表たちが、七不思議なのです。 七不思議と聞くと、私たちにもなじみのある、学校の怪談的な物語を連想しますよね。 地縛少年花子くんの七不思議たちは、それらに似た(寄せた?)怪異であるものが多いのです。 七不思議の種類や特徴、怪異の性質や登場人物を知っていると、作品をより楽しめることうけあいです。 では、さっそく一つずつ、七不思議を紐解いていきましょう。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー・怪異の相関図 地縛少年花子くんに登場する怪異を、相関図にまとめてみました。 その名の通り、時間をつかさどる怪異です。 カコ、ミライ、そしてヒロイン八尋寧々のクラスメイトでもある蒼井茜の3人編成です。 カコ カコは、過去の時間を巻き戻す能力を持っています。 背の高い老人のフォルムと杖が特徴で、時計守の名を冠しているからか時計を携えています。 つかさどる時間軸が過去だから、老人の姿なのでしょうか? ミライ ミライは、触れたモノの時間を進める能力です。 触れた人やモノだけが未来を先取りしたかのように年老いたり経年劣化するのですね。 カコとは対照的に背が低く、少女のようなルックスが特徴です。 そしてカコと同じく、時計を携えています。 蒼井茜 蒼井茜は、カコとミライに契約して時計守となった、かもめ学園高等部の現役生徒です。 能力は時間を止めること。 一日3回、一回あたり5分間ストップ可能です。 七不思議を含む怪異は皆、その力の源として、各々特徴的な「依代」を持っています。 依代は怪異の根源でもあるので、壊すと力をほぼ失います。 かもめ学園の怪異を管理している花子くんは、怪異の依代を壊して回っているのですが、時計守については壊さずに利用しています。 なので時計守の依代は未だ不明のなのです。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー2番目:ミサキ階段(ヤコ) 七不思議のふたつ目:ミサキ怪談です。 美術室の前にあるB階段の4段目を踏むことで死者の世界に引きずり込まれて、引き裂かれてしまう。 その正体は、キツネの姿をしたヤコという妖怪です。 妖怪といっても、そのルックスは和服美女そのもので、妖艶な様はさながら古の妖怪:妲己を連想させます。 八尋寧々の親友 赤根葵がミサキ階段に迷い込んだため救出に向かい、さらに彼女の依代「ハサミ」をも壊すことにも成功します。 鏡の向こうに存在する不思議な世界に迷い込むと、その人の心の中を映し出すのです。 心の中が純真無垢ならば無事で戻ることができますが、少しでも心が汚いと大変なことになるそうです。 怪異の妖怪はまるで烏のようでローブを纏った外見が特徴。 のちにミツバという怪異の少年と交代します。 三葉 惣助(みつば そうすけ) 昇降口で悪さをしていた幽霊です。 生意気な性格だけど、写真を撮るのが趣味という一面があり、写真にこだわり、自分の好きなものか価値があるものしか撮りません。 事故で亡くなっており、その後「昇降口に現れる幽霊」として生徒たちの間で噂になっています。 三葉と源光は、徐々に仲を深めていきますが、ある時、三葉はつかさの手によって「首の折れた幽霊」として怪異に変えられてしまいます。 そして、三葉は花子くんの手によって消滅したものの、つかさが抜き取った三葉の魂の一部を低級霊を集めて作った霊体に取り入れたため、現世にとどまることができています。 現在は、つかさと行動を共にしており、光のことは記憶から消えています。 その後、「カガミジゴク」の力を受け継ぎ、七不思議の3番目となりました。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー4番目:エソラゴト(シジマメイ) 七不思議四つ目、エソラゴトです。 生前、絵を描くことをこよなく愛していた少女、シジマメイが作り出す怪異です。 絵の中の世界に住まわせ、シジマメイの言うことを聞かないと元の世界には戻ることができません。 依代であるスケッチブックに絵を描くことで彼女の能力が発現して、絵画の向こう側の世界を作り出します。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー5番目:16時の書庫(土籠) 七不思議五つ目の、16時の書庫です。 かもめ学園には秘密の書庫があり、その管理人である土籠は中等部の教師に扮しています。 16時の書庫には、かもめ学園の人達の過去や未来が書かれた本が保管されています。 16時の書庫の管理人、土籠は、今は中等部3年の源光の担任をしていますが、過去では生前の花子くんである柚木普の担任をしていました。 土籠は、花子くんの過去を知る、数少ない存在なのです。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー6番目: 七不思議六つ目は、また明らかになっていません。 詳しい情報が入り次第追記します。 【地縛少年花子くん】七不思議メンバー7番目:トイレの花子くん 七不思議七つ目であり、物語の中心、トイレの花子くんです。 かもめ学園の旧校舎3階にある女子トイレの3番目にいる怪異です。 自分の大切なものと引き換えになんでも願いを叶えてくれるといいます。 その噂を信じて訪れたヒロイン:八尋寧々と出会い、物語が始まります。 七不思議を取り仕切り、学園内で現れたり暴走する怪異を管理・統制し均衡を保っています。 その流れで、八尋寧々の人魚の呪いをなんとかすることとなり、代償として、彼女を普段からこき使っているのです。 そうして傍に置いているうちに、どうやら花子くんのなかでは八尋寧々への感情が変化してきている模様です。 生前弟を殺害したこと、そして生前に犯した罪を償うために怪異として七不思議七番として現世にとどまっていること。 主人公なので当然ですが、最大にして最難関の謎を纏ったままの怪異です。 【地縛少年花子くん】その他の怪異一覧 七不思議メンバーではない怪異をまとめています。 つかさ 花子くんの双子の弟で、花子くんと対敵する行動を起こすキャラクター。 花子くんが、怪異と人間の仲を平和に保とうとしている中、つかさは怪異と人間の仲を荒そうとしています。 生前も死後も、人や動物を傷つけることに痛みを感じないサイコパスなところがあります。 人魚 人魚の鱗を口にした2人は、呪いを受ける代わりに、強力な縁で結ばれると言われています。 寧々は鱗の1つを口にし、魚になってしまいましたが、花子くんがもう1つの鱗を飲み込んだことで「人間に戻りたい」という願いを叶えてくれたので、かろうじて人間に戻ることができました。 しかし、その代償として、寧々は花子くんに労働力を捧げること(怪異と人間の間に平和をもたらすことを手伝うこと)となります。 人魚は、魚になった寧々を連れ去ろうとしましたが、花子くんに倒されて引っ込みました。 もっけ かわいらしい見た目をした怪異:もっけ。 本当は人間を殺したりしないけれど、人間によるウワサがどんどん変わってしまったために、凶暴化してしまいました。 しかし、花子くんのお願いを引き受けた寧々がウワサを変えたことで、飴をあげれば大丈夫とウワサされるようになり、可愛らしい姿のままで生き続けることができるようになった妖精です。 木魅(こだま):告白の木 木の下で告白すると恋が成就すると生徒たちにウワサされたことで、どんどん大きくなった怪異です。 もともとは小さくて可愛らしい木でした。 まとめ 地縛少年花子くんに登場する七不思議についてまとめてみましたが、実はどれも魅力的なキャラクターにまつわるウワサだったりしますね。 七不思議という縛りからみな解放されてほしいものですね。 でも、花子くんまで成仏してしまったら、少し切なくなりますね。

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#3 つかさから逃げれない少女

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「…あのぅ、花子くん…?」 「なぁに?ヤシロ」 いつもの、無邪気な笑顔。 でも、その裏に隠れたものに思わず飲み込んでしまいそうになる質問を、必死に口から搾り出す。 「こ、これはなんなのでしょう…」 「紐」 いや紐、じゃなくて。 当然のように応える花子くんに、ぱくぱくと声にならない言葉を発する。 「どうしたのヤシロ?魚みたいに…あ、エラ呼吸が恋しいなら水持ってくるよ?」 「そんなわけないでしょ!!なんで拘束されてるのかって聞いてるのよ!」 そう、今私には、紐だか縄だかわかんないものが巻きついてる。 手首と足が縛られてて、身動きが取れない。 いつも私が綺麗に掃除してるしほとんど誰も使わないからいいけど、ここは仮にもトイレの床だよ花子くん。 キッと睨むと、どこか不機嫌な雰囲気をまとった花子くんの瞳が、私を捉える。 口元は意地悪く口角が上がっているのに、目は笑っていない。 「なんで、かぁ…自分の胸に聞いてみてよ、ヤ・シ・ロ・さん?」 いつもより低い、苛立ちを堪えるような声。 花子くんはそう言って私の額をつつくと、もっけに見張りを頼んでどこかへ消えてしまった。 呆然と、花子くんの消えた場所を見つめていたけど、すぐにはっとして、花札を始めたもっけたちに助けを求める。 「もっけちゃん助けて!この縄、解いて!」 言うとすぐに、「できぬ」と返ってくる。 どうしてかと問えば、「飴」「もらった」「等価交換」と言われた。 もっけの耳にはしっかりと、ぶどう味やいちご味の飴玉が握られている。 なんということだ、花子くんはこの子たちを買収したのか。 …それならば。 「もっけちゃん!この縄解いてくれたら飴あげる!飴玉じゃなくて、棒つきキャンディ!」 キランッと、もっけたちの目が光った気がした。 「…とれない?」 手首に集中するもっけたちに聞くと、戻ってくるのは「すまぬ」「無理だ」「とれぬ」という無慈悲な言葉たち。 怪異が使っている紐だからだろうか。 特殊なものらしく、いくら解こうにも輪ゴムのように縛りつく。 私ははぁ…と息をついて、もっけたちに笑顔を向けた。 「ごめんね、ありがとう。 「は、花子くん!?」 「もっけお疲れ様ー。 はい飴。 見張りありがとー」 驚く私をスルーして、花子くんはもっけに飴を渡す。 追加報酬をもらったもっけたちは大喜びで、ぴょんぴょんと自分たちのテリトリーへと帰っていった。 夕暮れのトイレに、気まずい空気が流れる。 私の視線の先には花子くんがいるけど、もっけたちが出て行った扉のほうを向いたまま、振り向かない。 なんだかその背を見たくなくて、私は視線をそらす。 それでも行き場がなくて、結局トイレの床を見つめる。 「…ヤシロ」 「え?」 ふいに名前を呼ばれて顔を上げると、鼻と鼻がくっつくくらいの距離に花子くんの顔があった。 短い悲鳴をあげると、そのポーカーフェイスが少し崩れる。 私が後ずさってトイレの壁にもたれかかると、花子くんは不機嫌そうに私の顔の横に両手を叩きつけた。 ダンッという音が耳元で鳴り、思わずぎゅっと目を瞑る。 次はなにがくるのかと身構えたけど、いつまでたってもなにもない。 状況を確認したくて、私は薄く目を開けた。 「…花子、くん?」 目に飛び込んできたのは、切なそうな、悔しそうな、そんな花子くんの顔。 目を逸らせなくて、だけど、声も出なくて。 硬直してしまった私に、花子くんが詰め寄る。 「ねェヤシロ?俺が顔近づけたら、嫌なの?……アイツとも同じくらいの距離で話してたのに」 「あ、あいつ…?」 「とぼけないでよ、ヤシロ」 ぐっと、さらに距離を詰めてくる。 あと少しで、唇がくっつきそうなくらいの距離。 お互いの吐息がかかって、間近でかち合った瞳を逸らすことは許されない。 「ほ、本当にわからないのっ!!とぼけてるわけじゃないのよ…っ」 「ふぅん…いいよ、教えてあげる。 今日の昼休み、見慣れない男とこのくらいの距離で話してたでしょ?」 「え…?」 「見てないとでも、思ってたの?」 花子くんの目が、私を見つめる。 何も言えないでいると、ふっと唇に、何かが、触れた。 それは冷たくて、やわらかくて、優しくて。 なのに、触れたところは熱くなって。 唇を合わせただけの、幼稚園児がおままごとでするようなキス。 だけど、そんな簡単なものでも、私の頭を真っ白にするには十分なもので。 ゆっくりと、唇が離されていって、ひんやりとした感触がなくなって、残った熱だけが体を、顔を熱くする。 「…こんなことができる距離で話してたんだけど、まだわかんない?」 「あ、の、花子くん、それは…」 「言い訳は、聞きたくないから」 「んっ!?」 真実を告げようとした口は、花子くんのでふさがれる。 しかも、さっきよりもはるかに深く。 手も、足も動かない。 紐は未だに外れない。 なんとか抵抗しようとするけど、体の力が抜けて、なにもできない。 空気を求めて口を開けたら、そこからぬるりとしたものが腔内に入ってきた。 それは私の舌先をつついて、誘い出すように絡める。 背中をゾクゾクしたものが駆け抜け、体を小さく振るわせた。 腔内を撫ぜられ、飲みきれなくなった唾液が口元を伝い、自然に出た涙が頬を濡らす。 「ふ、ぅ、っは…っぁ、苦し…っ」 息継ぎができなかった私の、ほんの小さな呟き。 それを聞いたのか、たまたまなのか、花子くんの唇が、私から離れていく。 最後に名残惜しそうに唇を舐めて、顔を離した。 銀色の糸が照明に反射して、キラキラと光る。 お互いの息が、荒い。 すぅっと、花子くんの手が伸びてきて、私の頬に触れた。 その手は目元の涙を拭って、私を強く抱きしめた。 「は、なこく…っ?」 「……ゴメン。 俺が勝手に だけだから」 「え…な、なんて…?」 ぎゅうっと、私を抱きしめる腕に力が入った。 「俺が勝手に、嫉妬しただけだから」 「嫉妬って…」 「ヤシロが…男と楽しそうに話してるの、見たことなかったから…」 そう言って、花子くんはもう一度、「ごめん」と謝った。 私は密着した体を優しく離す。 目線をそらす花子くんの顔に向かって、こう言った。 「あの、私が話してた人は…女の子、だよ?」 「…え?」 ぽかんとした花子くんが、私を見つめる。 「え、え?でも、だって、男子の制服着て…?」 「今朝、雨だったでしょ?それで、濡れちゃったらしくて…保健室の予備が男子の制服しかなくて。 それで…」 「あ、え、じゃあ、俺は、勘違いして…っ!?」 「うん…さっき言おうとしたんだけど、その…口、塞がれちゃったから…」 「っ、~~~~っっっ!?」 ぼんっと、花子くんの顔から火が出る。 わなわなと口が動いて、顔どころか耳までもが赤く染まっていく。 目は泳ぎまくっていて、花子くんはふらりと一歩後ずさった。 「あ、あの…」 「ややややヤシロごめん!!俺、すごい勘違いして、ヤシロにあんな…っ!?」 「は、花子くん、落ち着いて…!」 なだめても、なだめても、花子くんは身もだえ続ける。 口元を手で隠して、私に顔を見られないようにした花子くんは、恥ずかしさで震えている。 「花子くん、あの…ヤキモチやいた理由教えてもらっても」 「っ!!や、ヤシロ!今日はもう帰っていいよっ!じゃあまた明日ね!!」 「えっ?あ、え!?」 カバンを持たされ追い出され、大きな音を立ててトイレの扉が閉じられる。 「理由、明日教えてくれるかな」 いまだ熱を持つ唇に触れながら、私はそっと呟いた。 「っぅあああああああああ、なんであんなことやったんだよ俺の馬鹿……」 ヤシロのいなくなった女子トイレで、俺は一人・・・発狂していた。 「あーっ、恥ずい…ヤシロに嫌われたかな…ていうか理由聞かれたらなんて答えれば…」 ううう、と空中で身を捩る。 もう自分の気持ちがわからない。 嫉妬、ってヤシロには言ったけど、なんで嫉妬したのかは俺にもいまいちわかっていない。 …いや、自分の気持ちに向き合ってないだけなのだろうか。 「明日、逃げないで会えるといいけど…自信、ないな」 ついたため息と言の葉は、誰もいなくなったトイレにいつまでも反響していた。

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