ブロメライン 軟膏。 褥瘡治療薬一覧~黒色期・黄色期~【ファーマシスタ】薬剤師専門サイト

褥瘡治療薬(塗り薬)使い分け・特徴一覧

ブロメライン 軟膏

1.ブロメラインの特徴 まずはブロメラインの特徴をざっくりと紹介します。 ブロメラインはタンパク質を分解する作用を持ちます。 ここから褥瘡や熱傷などで皮膚細胞が壊死してしまった際に、その除去に用いられます。 私達の身体を作っている細胞は長時間圧迫されていたり、高温に晒されたりすると死んでしまう事があります。 このような現象を「壊死」と呼びます。 皮膚細胞に壊死が生じた場合、皮膚は黒くなり二度と再生する事はありません。 壊死細胞はばい菌の巣窟になりやすく、また正常な皮膚細胞の増殖を妨げるため、出来るだけ早期に取り除いてあげる必要があります。 壊死組織を取り除く事を「デブリドマン(debridement)」と言いますが、これにはいくつかの方法があります。 最も分かりやすいのは「外科的デブリドマン」で、これはメスなどを用いて壊死組織を「切り取る」方法です。 確実に壊死組織を除去できますが、一方で専門家でないと行えず、また正常皮膚を傷つけてしまうリスクもあります。 一方で「化学的デブリドマン」という方法もあります。 これは壊死組織を溶かすお薬を塗る事で化学的に壊死組織を除去する方法です。 化学的デブリドマンは塗れば誰でも行えますが、必要な部位にのみ塗らないと効果を得られず、むしろ正常な皮膚を傷つけてしまう事もあります。 ブロメラインはこのような「化学的デブリドマン」に用いられるお薬です。 ブロメラインはタンパク質を分解するというはたらきを持つ物質であり、ここから医療分野では壊死組織の除去に用いられています。 「皮膚を溶かす」と聞くと怖いお薬のように感じるかもしれませんが、そこまで危険なお薬ではありません。 ブロメラインはパイナップルに含まれている植物由来の成分になりますが、皮膚にパイナップルをくっつけたからといって皮膚が溶ける事はありませんよね。 正常な皮膚細胞にはバリア機能があるため、ブロメラインを正常な皮膚に塗ったからといって溶かしてしまうという事はありません。 このように正常の皮膚には強くは作用しませんが、バリア機能が消失した壊死細胞にはタンパク質を溶かす作用を発揮します。 ブロメラインを使用する際の注意点としては、タンパク質を溶かすという作用である以上、• なるべく正常な皮膚には塗らない• 壊死組織が除去されたら異なるお薬に切り替える 必要があるという点が挙げられます。 ブロメラインの主な作用は傷を治す事ではなく、壊死組織を除去する事です。 そのため壊死組織が除去されたらブロメラインの目的は達成されているため速やかにお薬を切り替える必要があります(このような場合、肉芽の形成を促進するお薬が次の候補になります)。 壊死組織もないのにブロメラインを続けてしまうと、ブロメラインは新しく作られた皮膚細胞をも溶かしてしまう可能性があります。 作られたばかりの皮膚細胞はバリア機能が未熟なため、ブロメラインによって溶けてしまいやすいのです。 またブロメラインは壊死組織にのみ塗るもので、壊死組織のない傷や正常な皮膚に塗ってはいけません。 これも皮膚細胞を傷つける可能性があるためです。 以上からブロメライン軟膏の特徴として次のような事が挙げられます。 【ブロメライン軟膏の特徴】 ・タンパク質を溶かす作用があり、主に壊死組織の除去に用いられる ・壊死組織のない傷に塗るべきではない ・正常な皮膚に塗るべきではない ・壊死組織が除去されたら速やかに別のお薬に切り替える必要がある スポンサーリンク 2.ブロメラインはどんな疾患に用いるのか ブロメラインはどのような疾患に用いられるのでしょうか。 添付文書には、次のように記載されています。 【効能又は効果】 熱傷・褥瘡・表在性各種潰瘍・挫傷・切開傷・切断傷・化膿創などの創傷面の壊死組織の分解、除去、清浄化およびそれに伴う治癒促進 難しい病名が並んでいますが簡単に言ってしまえば、皮膚に壊死が生じた際に、その壊死組織を除去するために用いるという事です。 ブロメライン軟膏の有効率は、• 熱傷に対する有効率は77. 褥瘡に対する有効率は88. 表在性各種潰瘍に対する有効率は75. 挫滅創・切開創に対する有効率は90. 化膿創に対する有効率は73. その他の壊死部に対する有効率は84. 3.ブロメラインにはどのような作用があるのか ブロメラインにはどのような作用があるのでしょうか。 ブロメラインの作用について詳しく紹介します。 タンパク質は多数のアミノ酸が結合して構成されていますが、ブロメラインはこのアミノ酸とアミノ酸の結合を切ることでタンパク質を分解します。 具体的には、アルギニンとアラニン、アラニンとグルタミンのアミノ酸結合を切る作用を持っている事が確認されています。 「細胞を溶かす」と聞くと怖いお薬に感じられるかもしれませんが、ブロメラインは自然にも存在する物質であり取り立てて危険なものではありません。 ブロメラインはパイナップルに含まれている成分になりますが、料理の際にお肉を柔らかくするためにパイナップルにつけるという方法があるそうです。 これもブロメラインのタンパク質分解作用を利用したものです。 これを医療分野に使用し、壊死組織を分解・除去するために用いているというわけです。 ブロメラインを壊死組織の除去に用いると、患者さんは「正常な皮膚も溶かしてしまうのではないですか?」と心配される事があります。 もちろん正常な皮膚にもダメージを与えてしまう可能性はあるため、出来るだけ壊死組織にのみ塗る必要がありますが、では正常な皮膚に塗ったら皮膚は溶けてしまうのかというとそんな事はありません。 正常な皮膚はただのタンパク質ではなく生きている細胞ですので、異物が侵入しにくいようなバリア機能を持っています。 ブロメラインを塗っても軽度の痛みや出血が出現する事はありますが、溶けてしまうことはまずありません。 対して壊死組織というのは死んだ細胞であり、バリア機能は消失しています。 そのためブロメラインを塗るとそのままタンパク質分解の作用が発揮されるのです。 とはいっても正常な皮膚にも多少作用する可能性はありますので、できるだけ壊死組織にのみ塗り、それ以外の部位には塗らない事が大切です。 プラスミンはフィブリノーゲンという血栓を作る元となる物質のはたらきをジャマするため、プラスミンが増えると血栓ができにくくなります。 血栓ができにくくなるという事は血液が流れやすくなるという事になります。 ブロメラインを皮膚に塗ると、このような抗血栓作用により塗った部位の血流量が増えやすくなり、これにより傷の治りを早める効果も期待できます。 しかし一方で傷口の出血を助長してしまうリスクもあります。 スポンサーリンク 4.ブロメラインの副作用 ブロメラインの副作用にはどのようなものがあるのでしょうか。 また副作用の頻度はどのくらいなのでしょうか。 ブロメラインの副作用発生率は35. 47%と報告されています。 ブロメラインはタンパク質を「溶かす」はたらきがあるため、どうしてもある程度副作用が生じやすいお薬になります。 そのため独断で使用せず、専門家にしっかりと指示を受けながら使用していく必要があります。 生じる副作用としては• 創縁のエロジオン(潰瘍) などがあります。 ブロメラインはタンパク質を溶かすため、壊死組織を除去するだけでなく正常な皮膚も刺激してしまう事があります。 これにより時に出血や疼痛が生じてしまうのです・ ブロメラインの持つ抗血栓作用も出血を生じやすくさせます。 また傷口に新しく作られている正常な皮膚細胞も溶かしてしまう事があります。 そのためブロメラインは壊死組織のみに塗り、壊死組織が除去されたら速やかに使用を中止し、他の塗り薬に切り替える必要があります。 実際ブロメラインの添付文書には次のように記載されています。 有効成分ブロメラインは蛋白分解酵素である。 蛋白分解という主作用に基づいて、局所の疼痛、出血をみることがあるから、壊死組織が除去された後は使用を中止して、他の処置にかえること。 また重大な副作用としては• アナフィラキシーショック 不快感、血圧低下、呼吸困難、全身紅潮等 が報告されています。 このような副作用の可能性を認めた場合はすぐに投与を中止し、病院を受診する必要があります。 ブロメラインの使い方は、 ガーゼ、リントなどに適量の軟膏をのばし、潰瘍辺縁になるべく触れないようにして塗布。 1日1回交換する。 創傷面が清浄化し、新生肉芽組織の再生が認められた場合は使用を中止する。 と書かれています。 ブロメラインの塗布で注意することは、• 出来るだけ壊死組織のみに塗る事• 壊死組織が除去されたら速やかに中止し、別のお薬に切り替える事 です。 6.ブロメラインの使用期限はどれくらい? ブロメラインの使用期限って、どのくらいの長さなのでしょうか。 「家に数年前に処方してもらった塗り薬があるんだけど、これってまだ使えますか?」 このような質問は患者さんから時々頂きます。 これは保存状態によっても異なってきますので、一概に答えることはできませんが、適正な条件(直射日光を避けて室温保存)で保存されていたという前提だと、3年が使用期限となります。 7.ブロメライン軟膏が向いている人は? 以上から考えて、ブロメライン軟膏が向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。 ブロメライン軟膏の特徴をおさらいすると、 ・タンパク質を溶かす作用があり、主に壊死組織の除去に用いられる ・壊死組織のない傷に塗るべきではない ・正常な皮膚に塗るべきではない ・壊死組織が除去されたら速やかに別のお薬に切り替える必要がある というものでした。 ここから、壊死組織を伴う皮膚疾患に向いているお薬になります。 具体的には、• 褥瘡(とこずれ)• 熱傷(やけど) などによく用いられます。 ブロメラインは壊死組織を溶かす作用がありますが、壊死組織がなくなった後も塗り続けていると正常な皮膚を傷つけてしまう可能性があります。 そのためブロメラインを塗っている間はしっかりと皮膚状態を観察し、必要な期間のみ使い、必要がなくなったら速やかに中止する事が大切です。 カテゴリー• 247•

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医療用医薬品 : ブロメライン

ブロメライン 軟膏

褥瘡治療にあまり詳しくない薬剤師が、薬をみて褥瘡の状態が推察できるぐらいになるための記事 なんでもかんでも「褥瘡の薬」でひとまとめにしていませんか? なかなか薬剤師が褥瘡の患部を見る機会は少ないですが、褥瘡の治療に関して薬剤選択は非常に重要です。 というのも、少し前まで褥瘡は「治らない病気」だと思われてきました。 今でこそ「褥瘡の防止には小まめな体位変換が大事」とか「体圧分散マットレスを使おう」とかいう方法が広まっていますが、少し前まで(医師や看護師であっても)褥瘡に対する知識はあまり知られていませんでした。 しかし今では「褥瘡になったら治らない」と考える人はいません。 適切な体位変換、薬剤選択の重要性が分かったからです。 薬剤選択の重要性が増してきているということを示す一つの根拠として、 薬剤師国家試験での出題が増えていることが挙げられます。 第103回の問198~199 83歳男性。 高齢者介護施設に入所しているが、肺炎のため入院となった。 入院時、仙骨部に褥瘡が認められたことから、褥瘡ケアチームが対応した。 感染の可能性がある黄色の浸出液が多かったため、精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏を滅菌ガーゼに塗布し、創部への貼付処置をした。 1週間後、褥瘡の診断を行ったところ、黄色の浸出液はなくなり、一部が黒色化した壊死組織と褥瘡部分の両方に乾燥傾向が認められた。 (後略) といった感じ。 ぼくは薬剤師国家試験の第90回(ぐらいだったはず)生で、このような出題はあまりありませんでした。 正直言って褥瘡の薬は苦手な分野。 しかし最近は病院からも褥瘡の薬の選択を相談される機会があり、必死に勉強していたら流れがつかめてきたのでシェア。 この記事を読むことで 褥瘡治療薬の使い分けが分かるようになり、処方を見たときに 状態が推察できるようになるかと。 それぞれの薬剤の特徴については後で解説します。 浅い褥瘡 危険領域• 非ステロイド外用薬• 白色ワセリン• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• デブリサンペースト• ブロメライン軟膏• ユーパスタコーワ軟膏• ゲーベンクリーム• カデックス軟膏• ブロメライン軟膏• ゲーベンクリーム 黄色期• ユーパスタコーワ軟膏• デブリサンペースト• ブロメライン軟膏• カデックス軟膏• ブロメライン軟膏• ゲーベンクリーム• ゲーベンクリーム+ブロメライン軟膏(1:1)• ゲーベンクリーム• ゲーベンクリーム+ブロメライン軟膏(1:1) 移行期• ユーパスタコーワ軟膏• ユーパスタコーワ軟膏+オルセノン軟膏(3:1)• ユーパスタコーワ軟膏• オルセノン軟膏+テラジアパスタ(3:7)• ゲーベンクリーム• オルセノン軟膏+ゲーベンクリーム(1:1) 赤色期• オルセノン軟膏+デブリサンペースト(1:1)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏+リフラップ軟膏(1:1)• ユーパスタコーワ軟膏• ユーパスタコーワ軟膏+オルセノン軟膏(3:1)• リフラップ軟膏• オルセノン軟膏+テラジアパスタ(3:7)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏+ゲーベンクリーム(1:1)• オルセノン軟膏• フィブラストスプレー 白色期• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• アクトシン軟膏• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏• フィブラストスプレー あとはこの表が理解できれば良いので、褥瘡の分類、水分量に応じた薬剤の特性について解説します。 褥瘡の分類 褥瘡の程度をあらわす指標としてはNPUAP分類(深さによる分類)、DESIGNツール(重症度による分類)、病期分類などがあります。 褥瘡の初期の段階。 虫刺されのような赤みが出て、30分以上持続します。 また、指で押さえても白くなりません。 骨が見えることがあります。 病期分類 国試などでもおなじみの病期分類。 黒色期とか黄色期とかのアレです。 黒色期 壊死した組織が黒く固まって表面に付着した状態。 黄色期 黒色の壊死組織が取り除かれ、黄土色の不良肉芽や深部の壊死組織が露出した状態。 赤色期 肉芽組織が増殖してくる時期で、血管新生が起こるため赤く見えます。 白色期 肉芽が盛り上がり、上皮再生により傷が塞がってくる時期。 最終的には「総合的に評価する」ということになりますが、この記事では 病期分類と水分量から選択する方法をメインに解説していきます。 DESIGNツール DESIGNツールは日本褥瘡学会が提唱している重症度分類で、褥瘡の程度を点数化できます。 点数化することで治療薬や保護剤の選択、治癒期間の目安をはかることが可能となります。 D(Depth) 褥瘡の深さ E(Exudate) 浸出液の量の多さ S(Size) 褥瘡の大きさ I(Inflammation/Infection) 炎症、感染の有無 G(Granulation tissue) 肉芽形成の有無 N(Necrotic tissue) 壊死組織の有無 P(Pocket) ポケット形成の有無 昔はDESIGN-Pが用いられていましたが、異なる部位の褥瘡の重症度比較が難しいということで、今ではDESIGN-R(Rはrating)による重症度評価がなされています。 例えばD(深さ)であれば、真皮までの損傷は2点で「d2」と評価、皮下組織を超える損傷であれば4点で「D4」と評価します。 詳しくはなどを参考に。 褥瘡治療薬の特徴と選択 外用剤は主薬(ステロイドなどの成分)と基剤からなりますが、患部の 水分量を調節するためには特に 基剤の選択が重要です。 マクロゴールなど吸水性を持つ親水性基剤• 浅い褥瘡 危険領域• 非ステロイド外用薬• 白色ワセリン• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• 非ステロイド外用薬による抗炎症、白色ワセリンによる保護、フィルムドレッシング材による被覆などを行います。 水が多い場合は注射で水を抜いてからガーゼで保護、水が多くない場合はガーゼで保護 or リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)を塗布後、ガーゼで保護します。 アクトシン軟膏 吸水性のあるマクロゴール4000、マクロゴール400、マクロゴール300を基剤としている。 大量使用時は内服と同じような副作用が出る可能性があるため血圧、脈拍、血糖値などのチェックが必要。 デブリサンペースト• ブロメライン軟膏• ユーパスタコーワ軟膏• ゲーベンクリーム• カデックス軟膏• ブロメライン軟膏• ゲーベンクリーム 壊死組織の除去、湿潤環境の適正化により治癒速度を早めていきます。 たんぱく分解酵素のブロメライン軟膏で壊死組織の除去を行ったり、水分量が少ない場合はゲーベンクリームで補水したりします。 また、ポケットが深くて浸出液が溜まっている場合にはヨードホルムガーゼを挿入し(内腔が埋まる程度の量)、フィルムで覆うこともあります。 逆に浸出液が少ない場合は生理食塩水をしみこませて湿潤状態を作り、湿潤環境の適正化を目標とします。 ゲーベンクリーム 黒色期だけでなく黄色期、赤色期にも用いられる。 浸透圧により水分を増やすことができるため、水分量が少ない創面に適している。 ユーパスタコーワ軟膏• デブリサンペースト• ブロメライン軟膏• カデックス軟膏• ブロメライン軟膏• ゲーベンクリーム• ゲーベンクリーム+ブロメライン軟膏(1:1)• ゲーベンクリーム• ゲーベンクリーム+ブロメライン軟膏(1:1) 浸出液のコントロールを行い、壊死組織を除去して肉芽形成を促すことが必要な時期。 浸出液の量が多くなると 低たんぱく、脱水を起こす危険性もあるため全身管理も行っていきます。 壊死組織が残っており水分量も多い状態であればヨードホルムガーゼ、カデックス軟膏、ブロメライン軟膏などを使っていきます。 オルセノン軟膏+デブリサンペースト(1:1)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏+リフラップ軟膏(1:1)• ユーパスタコーワ軟膏• ユーパスタコーワ軟膏+オルセノン軟膏(3:1)• リフラップ軟膏• オルセノン軟膏+テラジアパスタ(3:7)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏+ゲーベンクリーム(1:1)• オルセノン軟膏• フィブラストスプレー 肉芽形成を促すよう患部の状況をコントロールしていきます。 ユーパスタコーワ軟膏は肉芽形成を促しつつ壊死組織を排除できるため、幅広い時期で使用可能。 アクトシン軟膏 局所血流改善作用、肉芽形成・表皮形成促進作用を持つ。 吸水性があるためフィブラストスプレー、プロスタンディン軟膏と違い浸出液が多いときに使用する。 リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• アクトシン軟膏• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏• フィブラストスプレー もう一度まとめ ということで、褥瘡の深さ、病期分類と水分量をもとにした薬剤選択の解説でした! この記事は「褥瘡の知識があまりなく、どうやって薬を選んでいるか知りたい」という薬剤師向けの記事だったので、 この記事の薬剤選択が唯一無二の正解ではない、ということは分かっていてください。 ポケットの有無、湿潤環境などにより選ぶ薬剤は多少変わってきます。 医師、看護師、介護士、そして患者本人・家族まで含めたチームで治療していくことを意識するとうまくいきますよ。

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ブロメライン

ブロメライン 軟膏

褥瘡治療にあまり詳しくない薬剤師が、薬をみて褥瘡の状態が推察できるぐらいになるための記事 なんでもかんでも「褥瘡の薬」でひとまとめにしていませんか? なかなか薬剤師が褥瘡の患部を見る機会は少ないですが、褥瘡の治療に関して薬剤選択は非常に重要です。 というのも、少し前まで褥瘡は「治らない病気」だと思われてきました。 今でこそ「褥瘡の防止には小まめな体位変換が大事」とか「体圧分散マットレスを使おう」とかいう方法が広まっていますが、少し前まで(医師や看護師であっても)褥瘡に対する知識はあまり知られていませんでした。 しかし今では「褥瘡になったら治らない」と考える人はいません。 適切な体位変換、薬剤選択の重要性が分かったからです。 薬剤選択の重要性が増してきているということを示す一つの根拠として、 薬剤師国家試験での出題が増えていることが挙げられます。 第103回の問198~199 83歳男性。 高齢者介護施設に入所しているが、肺炎のため入院となった。 入院時、仙骨部に褥瘡が認められたことから、褥瘡ケアチームが対応した。 感染の可能性がある黄色の浸出液が多かったため、精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏を滅菌ガーゼに塗布し、創部への貼付処置をした。 1週間後、褥瘡の診断を行ったところ、黄色の浸出液はなくなり、一部が黒色化した壊死組織と褥瘡部分の両方に乾燥傾向が認められた。 (後略) といった感じ。 ぼくは薬剤師国家試験の第90回(ぐらいだったはず)生で、このような出題はあまりありませんでした。 正直言って褥瘡の薬は苦手な分野。 しかし最近は病院からも褥瘡の薬の選択を相談される機会があり、必死に勉強していたら流れがつかめてきたのでシェア。 この記事を読むことで 褥瘡治療薬の使い分けが分かるようになり、処方を見たときに 状態が推察できるようになるかと。 それぞれの薬剤の特徴については後で解説します。 浅い褥瘡 危険領域• 非ステロイド外用薬• 白色ワセリン• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• デブリサンペースト• ブロメライン軟膏• ユーパスタコーワ軟膏• ゲーベンクリーム• カデックス軟膏• ブロメライン軟膏• ゲーベンクリーム 黄色期• ユーパスタコーワ軟膏• デブリサンペースト• ブロメライン軟膏• カデックス軟膏• ブロメライン軟膏• ゲーベンクリーム• ゲーベンクリーム+ブロメライン軟膏(1:1)• ゲーベンクリーム• ゲーベンクリーム+ブロメライン軟膏(1:1) 移行期• ユーパスタコーワ軟膏• ユーパスタコーワ軟膏+オルセノン軟膏(3:1)• ユーパスタコーワ軟膏• オルセノン軟膏+テラジアパスタ(3:7)• ゲーベンクリーム• オルセノン軟膏+ゲーベンクリーム(1:1) 赤色期• オルセノン軟膏+デブリサンペースト(1:1)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏+リフラップ軟膏(1:1)• ユーパスタコーワ軟膏• ユーパスタコーワ軟膏+オルセノン軟膏(3:1)• リフラップ軟膏• オルセノン軟膏+テラジアパスタ(3:7)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏+ゲーベンクリーム(1:1)• オルセノン軟膏• フィブラストスプレー 白色期• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• アクトシン軟膏• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏• フィブラストスプレー あとはこの表が理解できれば良いので、褥瘡の分類、水分量に応じた薬剤の特性について解説します。 褥瘡の分類 褥瘡の程度をあらわす指標としてはNPUAP分類(深さによる分類)、DESIGNツール(重症度による分類)、病期分類などがあります。 褥瘡の初期の段階。 虫刺されのような赤みが出て、30分以上持続します。 また、指で押さえても白くなりません。 骨が見えることがあります。 病期分類 国試などでもおなじみの病期分類。 黒色期とか黄色期とかのアレです。 黒色期 壊死した組織が黒く固まって表面に付着した状態。 黄色期 黒色の壊死組織が取り除かれ、黄土色の不良肉芽や深部の壊死組織が露出した状態。 赤色期 肉芽組織が増殖してくる時期で、血管新生が起こるため赤く見えます。 白色期 肉芽が盛り上がり、上皮再生により傷が塞がってくる時期。 最終的には「総合的に評価する」ということになりますが、この記事では 病期分類と水分量から選択する方法をメインに解説していきます。 DESIGNツール DESIGNツールは日本褥瘡学会が提唱している重症度分類で、褥瘡の程度を点数化できます。 点数化することで治療薬や保護剤の選択、治癒期間の目安をはかることが可能となります。 D(Depth) 褥瘡の深さ E(Exudate) 浸出液の量の多さ S(Size) 褥瘡の大きさ I(Inflammation/Infection) 炎症、感染の有無 G(Granulation tissue) 肉芽形成の有無 N(Necrotic tissue) 壊死組織の有無 P(Pocket) ポケット形成の有無 昔はDESIGN-Pが用いられていましたが、異なる部位の褥瘡の重症度比較が難しいということで、今ではDESIGN-R(Rはrating)による重症度評価がなされています。 例えばD(深さ)であれば、真皮までの損傷は2点で「d2」と評価、皮下組織を超える損傷であれば4点で「D4」と評価します。 詳しくはなどを参考に。 褥瘡治療薬の特徴と選択 外用剤は主薬(ステロイドなどの成分)と基剤からなりますが、患部の 水分量を調節するためには特に 基剤の選択が重要です。 マクロゴールなど吸水性を持つ親水性基剤• 浅い褥瘡 危険領域• 非ステロイド外用薬• 白色ワセリン• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• 非ステロイド外用薬による抗炎症、白色ワセリンによる保護、フィルムドレッシング材による被覆などを行います。 水が多い場合は注射で水を抜いてからガーゼで保護、水が多くない場合はガーゼで保護 or リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)を塗布後、ガーゼで保護します。 アクトシン軟膏 吸水性のあるマクロゴール4000、マクロゴール400、マクロゴール300を基剤としている。 大量使用時は内服と同じような副作用が出る可能性があるため血圧、脈拍、血糖値などのチェックが必要。 デブリサンペースト• ブロメライン軟膏• ユーパスタコーワ軟膏• ゲーベンクリーム• カデックス軟膏• ブロメライン軟膏• ゲーベンクリーム 壊死組織の除去、湿潤環境の適正化により治癒速度を早めていきます。 たんぱく分解酵素のブロメライン軟膏で壊死組織の除去を行ったり、水分量が少ない場合はゲーベンクリームで補水したりします。 また、ポケットが深くて浸出液が溜まっている場合にはヨードホルムガーゼを挿入し(内腔が埋まる程度の量)、フィルムで覆うこともあります。 逆に浸出液が少ない場合は生理食塩水をしみこませて湿潤状態を作り、湿潤環境の適正化を目標とします。 ゲーベンクリーム 黒色期だけでなく黄色期、赤色期にも用いられる。 浸透圧により水分を増やすことができるため、水分量が少ない創面に適している。 ユーパスタコーワ軟膏• デブリサンペースト• ブロメライン軟膏• カデックス軟膏• ブロメライン軟膏• ゲーベンクリーム• ゲーベンクリーム+ブロメライン軟膏(1:1)• ゲーベンクリーム• ゲーベンクリーム+ブロメライン軟膏(1:1) 浸出液のコントロールを行い、壊死組織を除去して肉芽形成を促すことが必要な時期。 浸出液の量が多くなると 低たんぱく、脱水を起こす危険性もあるため全身管理も行っていきます。 壊死組織が残っており水分量も多い状態であればヨードホルムガーゼ、カデックス軟膏、ブロメライン軟膏などを使っていきます。 オルセノン軟膏+デブリサンペースト(1:1)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏+リフラップ軟膏(1:1)• ユーパスタコーワ軟膏• ユーパスタコーワ軟膏+オルセノン軟膏(3:1)• リフラップ軟膏• オルセノン軟膏+テラジアパスタ(3:7)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏+ゲーベンクリーム(1:1)• オルセノン軟膏• フィブラストスプレー 肉芽形成を促すよう患部の状況をコントロールしていきます。 ユーパスタコーワ軟膏は肉芽形成を促しつつ壊死組織を排除できるため、幅広い時期で使用可能。 アクトシン軟膏 局所血流改善作用、肉芽形成・表皮形成促進作用を持つ。 吸水性があるためフィブラストスプレー、プロスタンディン軟膏と違い浸出液が多いときに使用する。 リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• アクトシン軟膏• リフラップ軟膏+テラジアパスタ(3:7)• フィブラストスプレー• オルセノン軟膏• フィブラストスプレー もう一度まとめ ということで、褥瘡の深さ、病期分類と水分量をもとにした薬剤選択の解説でした! この記事は「褥瘡の知識があまりなく、どうやって薬を選んでいるか知りたい」という薬剤師向けの記事だったので、 この記事の薬剤選択が唯一無二の正解ではない、ということは分かっていてください。 ポケットの有無、湿潤環境などにより選ぶ薬剤は多少変わってきます。 医師、看護師、介護士、そして患者本人・家族まで含めたチームで治療していくことを意識するとうまくいきますよ。

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